スペインのリーガ・エスパニョーラで活躍する日本屈指のドリブラー、乾貴士。
現在、リーガ・エスパニョーラで日本人初の100試合出場しており、ファンからは「リーガで成功した唯一の日本人」なんていう声も多く上がっています。
日本代表でもよく活躍をしており、2018年のロシアワールドカップでの2ゴールはサポーターの記憶に刻まれています。国際サッカー連盟(FIFA)の公式サイトが選ぶ、ロシア大会で「サプライズを与えた5人」にも選出されたようです。今回はそんな乾選手のプロフィールとプレースタイルについて見ていきましょう。
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乾貴士のプロフィール(身長/年齢/出身地など)
名前:乾貴士
生年月日:1988年6月2日
出身地:滋賀県近江八幡市
血液型:A型
身長:169cm
体重:63kg
所属チーム:アラベス(ESP)←レアル・ベティスから2018-19シーズン終了までレンタル移籍
ポジション:MF・FW
利き足:右
乾貴士の生い立ちと出身中学や高校は?
乾選手は兄の影響でサッカーを始め、小中学生時代に地元滋賀県のセゾンフットボールクラブに所属していました。ここは乾選手や楠神順平選手(清水エスパルス)など個性派テクニシャンを多く排出する有名な街クラブです。でもただの街クラブと侮るなかれ。「一芸を徹底的に伸ばす」この信念のもと、とにかく選手の長所をひたすら伸ばす方針だったみたいです。
このセゾンFCは、乾選手にとってまさに最高の環境でした。体が小さかったので、とにかくドリブル練習を積み、ひたすらにドリブル技術を磨きました。セゾンFCの監督は当時の乾貴士さんについて「放っておいてもJリーガーになれる逸材」だと語っており、天才的な才能をすでに開花させていたことが分かります。
乾貴士さんの出身小学校や中学校は不明でしたけど、高校は2004年に滋賀県立野洲高等学校に進学しています。早くから才能を発揮し、2年時には左ウイングのレギュラーとして定着します。
乾選手のほかテクニカルな選手が多く揃う野洲高校のスタイルは、美しいドリブルで相手を翻弄する「セクシーフットボール」と評されていました。イメージしやすいのは、「FCバルセロナ」の優雅なサッカーです。
正確なパス交換を繰り返し、選手全員が流動的に動き、ポゼッションを優位に保ちながら、好機に一気にスピードを上げて攻勢をかける戦術でした。
特に乾選手は入学当時から能力の高さを見せつけ、その研磨されたドリブルは、野洲高校にとって最高のスパイスになりました。そして乾選手は2年生に上がる頃には左ウイングでレギュラーを獲得。そして2005年更にチーム力の上がった野洲は、ついに地方大会で敵なしの状態でした。
全国の舞台でも勝ち上がり、強豪鹿児島実業との決勝戦へ。しかし、高校サッカー史上最も美しいとされるこのゴールが決勝点となり、延長の末2-1で勝利。全国高校サッカー選手権大会で優勝を達成しました。
決勝点は本当に綺麗ですね…(画質が良くないですけど…)
乾貴士の結婚は?奥さんや子供は?
乾選手もうすでに結婚されていますね。2010年3月、乾選手が21歳の時に婚約されています。奥様は3歳年上の姉さん女房ですね。ただ、この奥さんが『非常に可愛い』とネットでざわついています。
奥さんはよく乾選手のインスタに顔出ししています。
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確かに美人!!美人さんなんで、元芸能人なのかなぁ〜とか思っていたんですが、一般人みたいですね。馴れ初めはよく分かりませんでしたが、奥さんは保育士をされていたようです。
そして、お二人の間には息子さんがいます。名前は『皓貴(こうき)君』です。
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こうきとウルトラサンとウルトラムーンでポケモンバトル😆✨ こうきが強すぎるからハンデで6対2のバトル!笑 それでギリギリ勝てる🤣 クッションはピカチュウのやつ(^^) むっちゃ肌触り気持ちいい😍
顔もそっくりですね!!ただ海外移籍をした頃から、乾選手は単身赴任なので会える時によく遊んであげるようですね。
乾貴士の実家について
実家の家族構成は父、母、兄、乾選手の4人家族のようです。しかし、メディアには出ないようなのでご家族の情報はあまりありませんね。ただ、ネットには父・哲典さんが空調・水道設備会社を経営していることが掲載されたとの情報が。滋賀県近江八幡市土田町にある「乾設備工業」さんのようですね。
乾貴士はインスタやtwitterはやってる?
乾選手は公式のインスタグラムやツイッターをやっています。プライベートの写真など様々アップされているようです。特にほっこりする家族写真も載せています。
インスタ:@
ツイッター:@takashi73784537
こんな日常報告も。
とりあえずバッサリいきました🤣 pic.twitter.com/rkrCC7wVcd
— 乾 貴士/Takashi Inui (@takashi73784537) 2019年4月14日
乾貴士の移籍について
乾選手が野洲高等学校を卒業してプロ入りしましたが、クラブ経歴は以下の通りです。
2007 横浜FM(J1)
2008 C大阪(J2)
2011- ボーフム(ドイツ2部)
2012- フランクフルト(ドイツ)
2015- エイバル(スペイン)
2018- ベティス(スペイン)
2019- アラベス(スペイン)
2018年のW杯の活躍も後押しし、リーガの古豪レアル・ベティスへ移籍しましたが、タレントも多く出場機会が掴めませんでした。それで2019年現在は、リーガのアラベスというクラブへレンタル移籍中です。
Victoria!!!!
40puntos!!!
勝ちましたー!!
ちなみに、あれはシュートです!笑
ループ気味になったのはラッキーでした!笑 pic.twitter.com/2kZV9YQCOQ— 乾 貴士/Takashi Inui (@takashi73784537) 2019年3月3日
結構いい雰囲気のチームみたいです。ただ、今のレンタル移籍終了後どこに移籍するかは確かな情報はありませんでした。
乾貴士のプレースタイル
まず、乾選手のメインポジションは左のウイング。左サイド前方でボールを受けて仕掛けていくシーンは乾選手のプレーとしてお馴染みです。
乾選手は高いテクニックと緩急を活かしたドリブルを得意とします。しかし、ドリブルだけを多様するエゴイストではありません。本人も「ドリブラーではない」と自覚しているみたいですが、味方とのコンビネーションからチャンスに絡み、ゴールに向かっていくのが乾選手のスタイルです。セレッソ大阪での香川真司選手とのワンツーだったり、代表で長友との息の合ったコンビは武器となっていました。自分でも行き、味方を上手く使うこともできる選手です。
また日本にいた頃からズバ抜けていましたが、スペインに行ってからはさらにトラップ(飛んできたボールを足元で受け止める)の技術が磨かれた印象があります。特にトップスピードでトラップする技術には目を見張るものがあり、スピードを落とさずに正確にコントロールし、そのままドリブルやパスに移行することができます。厳しい海外の環境で身につけたものだと思います。
また、どれだけ仕掛けても尽きないスタミナもストロングポイントです。以前は守備意識の低さが指摘されていたものの、エイバル時代に守備戦術を学び徐々に改善され、守備にもスタミナを割いて貢献するようになってきています。今ではスプリントが多い守備にも強みがある現代型アタッカーとして存在感を出しています。
乾貴士の年俸は?
乾選手もプロキャリアは10年以上になります。推定ですが、年俸はどんなもんなんでしょ。
横浜F・マリノスに加入
2007 (19) 360万円
セレッソ大阪に移籍
2008 (20) 480万円
2009 (21) 1,000万円
2010 (22) 1,800万円
ボーフムに移籍
2011 (23) 3,000万円
フランクフルトに移籍
2012 (24) 1億5000万円
2013 (25) 1億5000万円
2014 (26) 1億5000万円
エイバルに移籍
2015 (27) 1億0000万円
2016 (28) 1億0000万円
2017 (29) 1億0000万円
ベティスに移籍 3年契約
2018 (30) 3億0000万円(2019.1-アラベスへレンタル移籍)
2019 (31) 3億0000万円
2020 (32) 3億0000万円
年俸総額 17億1640万円
ベティスとの契約が大きいですね。年俸が3倍です。クラブも大きな期待をしていたんでしょう。ぜひ応えて欲しいものですね。でも30歳すぎてピークが来ているのはすごいです!!
4年後W杯目指す!乾がベティス入団会見、3年契約年俸3億円「最後の移籍」 https://t.co/uYgu2yzzWs
— サンスポコム (@SANSPOCOM) 2018年7月12日
乾貴士の海外の反応は?
日本人にとって鬼門と言われていたスペインでここまでプレイできるのも良い評判の証拠。
特に乾選手が所属していたエイバルの監督、メンディリバル氏は高く評価しています。メンディリバル監督は、まず乾貴士をこう評価しています。
『チームメートと良いコンビネーションを見せてくれる。あと、ポジショニングが良い。いつも良いポジションを取っている。練習姿勢が良く、彼がいるから練習が締まる。チームメートもそういったところを見てるので良い手本になっている。誰も見ていないような場所でも手を抜かずやっていた。』 ここまで言われるのはマグレではないと感じますね。
またスペインメディアはどうでしょうか?サッカーの強豪国は評価も厳しく、変なプレーしたら袋叩き状態ですからね。乾貴士は、どんな評価をされていたのでしょうか?
あのバルセロナ相手に2得点を挙げた時は、漫画のキャラクターを引き合いにして手放しで賞賛。
乾が奪った高難度の2得点に、マルカ紙は「(漫画キャプテン翼の)大空翼よりも優れた選手」と称賛。 出典:https://www.nikkansports.com/soccer/world/news/1828082-2.html
でもあまり活躍できないと、すぐ低評価。
乾貴士はワーストの「評価なし」…アラベスがセビージャに敗れ、CL出場権争いは大混戦に https://t.co/0yrrgZ3GPG #gekisaka pic.twitter.com/IssfCAQb81
— ゲキサカ (@gekisaka) 2019年4月5日
世界最高峰のリーグだからこその厳しい環境に身を置いてるんですね。
まとめ
日本人には珍しいファンタジスタ型のサイドアタッカー、乾貴士。楽しみながらプレイしている姿が見ているサポーターをワクワクさせてくれますね。永遠のサッカー小僧であり続けたいという思いを、30歳を超えた今も成長への糧に変えている素顔がひしひしと伝わってきます。
最愛の家族がいますが、スペインで単身赴任を続け小さな体で世界最高峰に挑み続けます。今季のアラベスは、4-4-2を採用しています。左サイドから中央にカットインする乾のキャラクターは、今のアラベスに欠けているものを補う活躍をすることでしょう。
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