フレディマーキュリーがバルセロナオリンピックで歌う予定だった曲は?

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伝説のロックバンド「クイーン」のボーカルことフレディマーキュリー。白いタンクトップやみんなが発想もしないような奇抜なタイツ。ロンゲを揺らし歌うときもあれば、チョビ髭を生やしたりと、ユニークなショーマンとして私たちを楽しましてくれたフレディマーキュリー。

上の女性とのツーショット写真のフレディは…あれ、チョビ髭が無くなっていますね。スーツも着てなんだか紳士的な雰囲気。

フレディと言えば、そうそう。こんな感じ。このスタイルがしっくりきますが、なぜこんなに決め込んでいるのでしょうか。

今回はフレディマーキュリーの人生後半。スペインで有名なオペラ歌手モンセラート・カバリエとの出会い、彼女とバルセロナオリンピックで歌う歌がどのようにしてできたのかにスポットを当てていきます。

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スペインで有名なオペラの歌姫モンセラート・カバリエ


フレディの人生に影響を与えた歌姫のプロフィールを見てみましょう。

名前:モンセラート・カバリエ
本名をマリア・デ・モンセラート・ビビアーナ・コンセプション・カバリエ・フォルク…なが!なんで外国人の名前ってこんなに長いんでしょうね。

誕生日:1933年4月12日-2018年10月6日(85歳で死去)
2018年って最近だったんですね。映画「ボヘミアンラプソディー」は見れたのでしょうか?
出身:スペイン・バルセロナ

バルセロナのリセウ音楽学院を卒業後、1956年にオペラ歌手としてデビューしました。1960年代に入り、ニューヨークで行われたオペラ「ルクレツィア・ボルジア」で実力が認められ、大ブレーク!最高峰のソプラノ歌手としてオペラ史で語り継がれました。引退後は母校で歌の指導をしていたそうです。

なんとカバリエの役柄の幅の広さは驚異的で、イタリア、フランス、ドイツなどあらゆる国の作品のオペラをこなす実力だったそうです。バルセロナのリセウス大劇場は、彼女を「歴史上もっとも重要なソプラノ歌手の一人」と述べています。

オペラとロックって全く違うタイプの音楽ですが、どこに接点があるのでしょうね?

フレディマーキュリーと歌姫の出会い


2人の出会いは1983年の春に遡ります。フレディはアシスタントのフリーストンと一緒に、ロンドンで上演されるブェルディのオペラ「仮面舞踏会」を観にコペントガーデンへ来ていました。この時に、たまたま共演していた「ベルギー」を歌う歌姫の声に強く心惹かれるのです。これがモンセラート・カバリエとの最初の出会いです。

フレディの周りの人たちは当時のことをこのように話しています。

カバリエが最初のパートを歌い終えたとき、フレディは口をあんぐり開けて「次の彼女の出番はいつだ」と僕に尋ねたんです。(アシスタント:ピーター・フリーストン)

フレディはどうしてもコンタクトを取りたくて、オペラが終わるとすぐに「モンセラート・カバリエに会いに行くから一緒に来てくれ!」と興奮しながら電話してきました。(プロデューサー:マイク・モーラン)

出典:https://youtu.be/xkYQ9vziTnw

一瞬にして歌姫のとりことなってしまったんですね(*^_^*)

フレディとカバリエは1987年3月にバルセロナのホテル・リッツで初めて顔を合わせました。ホテルの隅にはピアノがあり、フレディが演奏し、カバリエが歌ったそうです。

何時間でも続けられそうでした。最後に顔を見合せた時、彼は私に心酔していました。

出典:https://youtu.be/xkYQ9vziTnw

当時のフレディとの初デュエットで感じたことをカバリエはこのように話していました。

ここで2人は意気投合!これから何か大きなことが始まりそうな予感「大」です

歌姫と夢の歌「バルセロナ」が誕生


ある日、カバリエはロンドンのフレディの自宅へ遊びに来ていました。食事をした後、ピアノを囲い小さな音楽会が始まりました。その時に即興で歌った曲をフレディは録音してあり、これが後にバルセロナオリンピックのテーマ曲となります。

あれは本当に特別な夜でした。忘れることができません。すごく楽しくて、みんな時間がたつのも忘れていました。(カバリエ)

フレディが5分ごとに帰るようにと言ったけど、彼女が帰りたくないと言い、押し問答があったんです。(フリーストン)

家を出たのは朝の6時でした。フレディの家から朝帰りをする私を見たみんなは驚いていました。(カバリエ)

出典:https://youtu.be/xkYQ9vziTnw

この動画がバルセロナオリンピックのテーマ曲「バルセロナ」です。オペラ歌手とロック歌手が初めて共演した素晴らしい1曲です。


以下が「バルセロナ」の歌詞の一部です。

バルセロナ
I had this perfect dream とっても素晴らしい夢をみた
Un sueno me envolvio 夢は私を包み込んで
This dream was me and you この夢の中には私とあなたがいて
Now my dream is slowly coming true さあ、ゆっくりと夢が実現していく
El canto vuela guiding us forever 歌は空を飛び、私たちを永遠に導いてくれる

Barcelona! It was the first time that we met バルセロナ!私たちが初めて出会った場所
Barcelona! How can I forget バルセロナ!どうやって忘れることができようか
Let the songs begin Start the celebration 歌を歌い、お祝いを始めましょう

歌詞和訳の出典:https://www.oldielyrics.com/lyrics/freddie_mercury/barcelona.html

フレディとカバリエが、それぞれ英語とスペイン語で一緒に歌う喜びを表現しています。
この歌について2人はこんなコメントを残しています。

(フレディ)
カバリエの声は奇跡だ!!!
(カバリエ)
歌詞はとても美しいです。意味は私たちがバルセロナで初めて会った時のことです。バルセロナがとても開放的になり、みんながここに来てくれたら嬉しいです。初めはとても優しい雰囲気からはじまり、だんだん強くなっていき、最後にクライマックスを迎えます。世界を超越したイメージです。

出典:https://youtu.be/tPGCmxA-Hmc

この曲は1992年のバルセロナオリンピックのテーマ曲に選ばれましたが、残念なことにオリンピックを迎える半年前にフレディが亡くなったため、カバリエと歌う夢は叶いませんでした。辛い…(>_<)この曲が流れたらオリンピック会場もきっと歓喜であふれたことでしょう。

オペラとロックの融合は新たな音楽革命の道


フレディとカバリエのデュエット曲は「バルセロナ」だけにとどまりませんでした。2人はなんとアルバム曲まで作ってしまいました。アルバムタイトルは「バルセロナ」。フレディにとって2枚目のアルバムです。歌姫カバリエとのすばらしい歌声を最後まで堪能できる1枚です。

彼女との共演が決まったときのフレディは尋常じゃないぐらい喜んだそうです。今までのフレディやクイーンの曲とは全く違う雰囲気のため、戸惑った方もいたことでしょう。フレディは幼いころにピアノを学び、クラシック、オペラ、バレエの鑑賞に多くの時間を費やしたと言われています。

クイーンの曲からもフレディがオペラが好きなのもわかります。しかし、ロック歌手とオペラ歌手が共演してアルバムまで作ってしまうとは、そんなことってできちゃうんですね!?まさに音楽革命です。

(フレディ)
デュエットを1曲
(カバリエ)
1曲だけ?ロックのアルバムはふつう何曲入り?
(フレディ)
10曲ぐらいだけど(・_・;)
(カバリエ)
じゃあ10曲で!
(フレディ)
凄いチャレンジだったけど、新しいことができて嬉しかった\(◎o◎)/!

出典:https://youtu.be/xkYQ9vziTnw

異世界音楽を生み出した2人の思い

カバリエにとって「バルセロナ」の曲にどんな思いがあったのでしょうか?これは2人のインタビューで語られた内容の一部です。

(カバリエ)
彼との共演のオファーがあったとき、なんてすばらしいことなの!!ってとても感激しました。彼はピアノを私のために演奏して、それを聞いてすばらしいと思いました。彼はとてもすばらしいミュージシャンだと思ったんです。
(フレディ)
彼女とレコーディングして作った曲は、みんなにとって良かったのか悪かったのかはわからない。けど僕は彼女と共演がしたかったんです。彼女との共演できるなんて夢にも思っていなかったし、僕の中で想像をはるかに超えていたんだ。これは夢じゃないかって僕は彼女に触って確認したよ。
(カバリエ)
オペラとロックの融合は初めてだったけど、私はとても気に入ったわ。私たちは相思相愛でした。音楽的にという意味でね。彼の音楽、メロディー、創造性の虜になってしまったんです。
(フレディ)
レコーディングについては心配することはなかったよ。歌声もとてもマッチしていたし、とても楽しかった。少し心配だったのは僕の書いた歌詞を気に入ってくれるかどうか。けどそれも問題なく彼女は気に入ってくれた。
(カバリエ)
オペラ界にとって革命です。新しい扉の世界を開いたみたい。彼の歌のレベルがとても高いと感じました。彼の歌は彼の心から作られていて、その歌が私の心にしっかりと届きました。
(フレディ)
初めての試みだった。難しかったけどやり遂げたよ。
(カバリエ)
オペラとはいつも自分とは異なる人物になりきり、自分自身を忘れる必要があります。しかし、「バルセロナ」で私たちはいつでも新しいものを作り出しました。指揮者に従う必要もなかったし、自分自身をありのままに表現することができたんです。まさに「I feel free!」私を自由にしてくれたのです。

出典:https://youtu.be/tPGCmxA-Hmc

カバリエはよく他の歌手から一緒に歌ってくれと言われるそうですが、フレディと一緒にしたことはよほどのことがないとしないそうで、彼女は二度と「イエス」と言わなかったそうです。

オペラ界の女王に「イエス」と言わせた男がフレディマーキュリーであり、自由を与えたのもフレディマーキュリーだったのです。彼女の「I feel free!」がとても印象的で、フレディとの共演を心の底から特別なものだと思っていることが感じとれました。

これらの曲ではロック要素は薄く、オペラ調が強いため、今までの純粋にロックを楽しんできたファンからの評価は低いかもしれません。しかし2人のインタビュー内容を見るとバルセロナが歌えなかったことが本当に残念でなりません。

まとめ

・モンセラート・カバリエはスペインで有名なオペラ歌姫。フレディは彼女の歌声に惚れたのが出会いの始まり。
・カバリエに「私たちは相思相愛」と言わせるほど2人は意気投合し共演が始まる。
・「バルセロナ」は1992年のバルセロナオリンピックのテーマ曲に選ばれたが、フレディの死去のため夢の共演は叶わず
・アルバム「バルセロナ」はオペラとロックを融合した2人の渾身の作品が詰まっている。
・共演は音楽革命であり、2人にとっても新しい扉を開く挑戦でもあった。

私も記事を書きながら、音楽史に名を残すにふさわしい2人だとつくづく感じてしまいました。

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